佐野市の空き家率(2023年)
18.1%
空き家 10,590戸 / 総住宅数 58,480戸
栃木県佐野市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で18.1%です。 空き家数は10,590戸、総住宅数は58,480戸です。
総務省の区分による佐野市の空き家10,590戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
佐野市の空き家10,590戸では、賃貸用の空室が5,170戸(48.8%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。売却用は1.3%で、売り物件として出ている住宅は統計上ほとんどありません。実数では5,020戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、面での取り組みが前提になる量です。募集中の賃貸空室について見ると、借り手の選択肢はかなり多くなります。空き家の戸数としては、住宅ストック全体に影響する規模です。
佐野市の、売りにも貸しにも出ていない空き家(その他の空き家)5,020戸のうち、一戸建ては4,640戸(92.4%)です。一戸建てのうち腐朽・破損があるものは1,370戸(29.5%)です。賃貸用の空き家5,170戸のうち、長屋建・共同住宅等は4,290戸(83.0%)です。
建て方は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
佐野市の空き家10,590戸のうち、腐朽・破損があるものは2,530戸で、空き家全体の23.9%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
23.9%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。傷んだ空き家は実数で2,530戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。総住宅数に対しては4.3%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
佐野市の空き家率は2008年の16.1%から 2023年には18.1%へ、 15年間で+2.0ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、栃木県全体は+1.9ポイント動いています。
4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は0.8ポイントで、変化は終始なだらかでした。調査開始時点で16.1%あり、最近になって始まった問題ではありません。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。18.1%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 空き家数 | 総住宅数 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008年 | 16.1% | 8,410戸 | 52,360戸 | — | +3.0ポイント |
| 2013年 | 16.9% | 9,050戸 | 53,700戸 | +0.8ポイント | +3.4ポイント |
| 2018年 | 17.6% | 9,840戸 | 55,980戸 | +0.7ポイント | +4.0ポイント |
| 2023年 | 18.1% | 10,590戸 | 58,480戸 | +0.5ポイント | +4.3ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
佐野市の人口は、2026年の111,994人から2050年には87,904人(2026年比 −21.5%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
佐野市の空き家率は18.1%で、全国平均の13.8%より 4.3ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると309位(高いほうから約29%の位置)で、低い順では751位にあたります。
栃木県内では、21市区町村のうち空き家率が高い順で8位です。 栃木県全体の空き家率は16.9%で、佐野市はこれより1.2ポイント高くなっています。 栃木県で空き家率が最も高いのは那須町(61.7%)、最も低いのは上三川町(6.8%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。栃木県内では8位で、上位半分に位置します。県内で最も高い那須町(61.7%)とは43.6ポイント離れています。全国平均との差は4.3ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。栃木県は47都道府県のうち上位のグループにあり、都道府県単位で見ても空き家が多い地域です。2050年の推計人口は2026年比−21.5%です。世帯数が減るぶんだけ、いま埋まっている住宅にも空きが出る余地が広がります。
23.9%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。10,590戸の空き家がある地域では、売り出しても比較対象が多く並びます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ香川県まんのう町(18.1%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
令和5年12月13日に施行された改正空家法では、放置すれば特定空家になるおそれのある「管理不全空家」として市区町村長から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(1/6等に減額)が解除されます(国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」概要)。
相続した家を売るときは、「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」で、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる場合があります(令和6年1月1日以後の売却で、家と敷地を相続した相続人が3人以上なら2,000万円まで)。 主な要件は、昭和56年5月31日以前に建築された家であること、売る時点で家屋が一定の耐震基準を満たしているか家屋を取り壊してから敷地を売ること(売った年の翌年2月15日までに耐震基準を満たすか取り壊した場合を含む)、相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、売却代金が1億円以下であることなどです。 対象は令和9年12月31日までの売却で、このほかにも要件があります。要件の全文は国税庁 タックスアンサー No.3306で確認してください。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。空き家率が高い地域では、売る・貸す・解体するのどれもすぐには決まらない前提で動くほうが安全です。58,480戸の住宅がある地域では、価格や条件の差が結果を左右します。減少が前提の地域では、いつ動くかで結果が変わってきます。
空き家をどうするか、状況に合わせて選ぶ
| したいこと | 窓口 | 特徴 |
|---|---|---|
| 売る | ラクウル 佐野市の家の買取額を聞く | 近隣とのトラブルがある家でも対応してもらえ、他社に断られた物件も相談できる。無料の調査のうえ買取査定金額を出してもらえる家の売却を考えている方が対象。開いた画面の上にある「メール相談」から申し込めます(入力は名前・電話・メール・物件の種別・都道府県・市区町村の6つ)。申込後に電話かメールで物件確認があります |
| 壊して土地で売る | 解体工事比較ナビ 解体費用を比べる | 条件に合う業者3〜4社に絞って見積もり入力は名前・電話番号・住所の3つ。紹介された業者が現地を見て見積もります(立ち会い無しも希望できます)。費用はかかりません。徳島県・高知県は対象外です。 |
| 片付ける | 遺品整理のコンシェルジュ 費用を比べる | 条件に合う業者3社を紹介・一括見積もりは無料・見積もり段階ならキャンセル可 |
| どうするか決める | 空き家の窓口 解決プランを聞く | 売却・買取も活用・賃貸もまとめて提案、査定・相談はすべて無料、遠方の空き家も相談できる現地に行けない遠方の空き家・実家の相談も受け付けています。 |
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり・建て方別の空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・栃木県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。