甲州市の空き家率(2023年)
17.4%
空き家 2,300戸 / 総住宅数 13,190戸
山梨県甲州市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で17.4%です。 空き家数は2,300戸、総住宅数は13,190戸です。
総務省の区分による甲州市の空き家2,300戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
甲州市の空き家2,300戸のうち1,400戸、全体の60.9%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。「その他の空き家」の割合は全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。空き家の36.1%が賃貸用の空室で、入居者を募集している住宅が一定数あります。売却用は1.3%で、売り物件として出ている住宅は統計上ほとんどありません。総住宅数は13,190戸で、空き家率1ポイントは132戸に相当します。率の細かい上下は幅を持って見る必要があります。
甲州市の、売りにも貸しにも出ていない空き家(その他の空き家)1,400戸のうち、一戸建ては1,390戸(99.3%)です。一戸建てのうち腐朽・破損があるものは460戸(33.1%)です。賃貸用の空き家830戸のうち、長屋建・共同住宅等は770戸(92.8%)です。
建て方は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
甲州市の空き家2,300戸のうち、腐朽・破損があるものは640戸で、空き家全体の27.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
空き家の27.8%に傷みがあり、老朽化の進み方が課題になります。総住宅数に対しては4.9%が傷んだ空き家にあたり、全国的に見て高い比率です。人口が大きく減る見通しの地域では、傷んだ住宅の引き受け手はさらに限られていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
甲州市の空き家率は2008年の15.2%から 2023年には17.4%へ、 15年間で+2.2ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、山梨県全体は+0.2ポイント動いています。
2018年の17.6%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。山梨県全体(+0.2ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。調査開始時点で15.2%あり、最近になって始まった問題ではありません。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。17.4%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 空き家数 | 総住宅数 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008年 | 15.2% | 2,020戸 | 13,330戸 | — | +2.1ポイント |
| 2013年 | 15.0% | 2,010戸 | 13,430戸 | −0.2ポイント | +1.5ポイント |
| 2018年 | 17.6% | 2,360戸 | 13,380戸 | +2.6ポイント | +4.0ポイント |
| 2023年 | 17.4% | 2,300戸 | 13,190戸 | −0.2ポイント | +3.6ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
甲州市の人口は、2026年の28,657人から2050年には16,846人(2026年比 −41.2%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
甲州市の空き家率は17.4%で、全国平均の13.8%より 3.6ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると335位(高いほうから約32%の位置)で、低い順では725位にあたります。
山梨県内では、15市区町村のうち空き家率が高い順で8位です。 山梨県全体の空き家率は20.4%で、甲州市はこれより3.0ポイント低くなっています。 山梨県で空き家率が最も高いのは北杜市(46.1%)、最も低いのは甲斐市(12.2%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。山梨県内の順位は下位半分にあたり、目立つ水準ではありません。山梨県は、47都道府県のなかで空き家率の高いほうから4位です。県内で最も高い北杜市(46.1%)とは28.7ポイント離れています。山梨県全体より3.0ポイント低い水準です。2050年の推計人口は2026年比−41.2%と、需要そのものが縮んでいく見通しです。
27.8%が老朽化しているもとでは、解体を含めた検討が現実的な選択肢になります。13,190戸という住宅ストックでは、率だけの比較には限界があります。2,300戸の空き家があれば、地区ごとの状況の違いも大きく出ます。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ青森県つがる市(17.4%)も「その他の空き家」が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
令和5年12月13日に施行された改正空家法では、放置すれば特定空家になるおそれのある「管理不全空家」として市区町村長から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(1/6等に減額)が解除されます(国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」概要)。
相続した家を売るときは、「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」で、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる場合があります(令和6年1月1日以後の売却で、家と敷地を相続した相続人が3人以上なら2,000万円まで)。 主な要件は、昭和56年5月31日以前に建築された家であること、売る時点で家屋が一定の耐震基準を満たしているか家屋を取り壊してから敷地を売ること(売った年の翌年2月15日までに耐震基準を満たすか取り壊した場合を含む)、相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、売却代金が1億円以下であることなどです。 対象は令和9年12月31日までの売却で、このほかにも要件があります。要件の全文は国税庁 タックスアンサー No.3306で確認してください。
行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。人口が大きく減る見通しの地域では、時間が経つほど条件は不利になりやすくなります。老朽化した住宅が多い地域では、建物を残す前提を一度外して考えたほうが選択肢は広がります。母数の小さい地域では、周辺の成約事例が少なく相場がつかみにくくなります。6割前後が行き先未定という地域では、放置している家が特別ではありません。
空き家をどうするか、状況に合わせて選ぶ
| したいこと | 窓口 | 特徴 |
|---|---|---|
| 売る | ラクウル 買取額を聞く | 問い合わせた家を無料で調査し、買取査定金額を出してもらえる家の売却を考えている方が対象。開いた画面の上にある「メール相談」から申し込めます(入力は名前・電話・メール・物件の種別・都道府県・市区町村の6つ)。申込後に電話かメールで物件確認があります |
| 壊して土地で売る | 解体工事比較ナビ 解体費用を比べる | 条件に合う業者3〜4社に絞って見積もり入力は名前・電話番号・住所の3つ。紹介された業者が現地を見て見積もります(立ち会い無しも希望できます)。費用はかかりません。徳島県・高知県は対象外です。 |
| 片付ける | 不用品回収比較センター 処分費を比較 | 最大5社から見積り・会員登録不要・業者との連絡はメール完結会員登録は不要です。不用品回収のほか、空き家の片付け・遺品整理・生前整理・ゴミ屋敷清掃も選べます。 |
| どうするか決める | 空き家の窓口 解決プランを聞く | 売却・買取も活用・賃貸もまとめて提案、査定・相談はすべて無料、遠方の空き家も相談できる現地に行けない遠方の空き家・実家の相談も受け付けています。 |
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり・建て方別の空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・山梨県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。