尾道市(広島県)の空き家率

尾道市の空き家率(2023年)

21.9%

空き家 15,260戸 / 総住宅数 69,650戸

全国平均より 8.1pt 高い
全国 145位 / 1,059市区町村(高い順)

広島県尾道市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で21.9%です。 空き家数は15,260戸、総住宅数は69,650戸です。

尾道市の空き家データ

空き家率
21.9%
空き家数
15,260戸
総住宅数
69,650戸
全国平均(13.8%)との差
+8.1ポイント
全国順位(空き家率が高い順)
145位 / 1,059市区町村
広島県内の順位(高い順)
9位 / 19市区町村
広島県の空き家率(15.8%)との差
+6.1ポイント

空き家の内訳

総務省の区分による尾道市の空き家15,260戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。

その他の空き家(長期不在・取り壊し予定など)
10,570戸
賃貸用の空き家
3,880戸
売却用の空き家
340戸
二次的住宅(別荘等)
480戸

尾道市の空き家15,260戸のうち10,570戸、全体の69.3%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。空き家の25.4%が賃貸用の空室で、賃貸の需給も数字に混じります。「その他の空き家」の割合は全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。売りにも貸しにも出ていない住宅は、全国でも上位の量です。空き家の戸数としては、全国的にも突出した水準にあります。

尾道市の売りにも貸しにも出ていない空き家10,570戸は、何戸が一戸建てですか

尾道市の、売りにも貸しにも出ていない空き家(その他の空き家)10,570戸のうち、一戸建ては9,290戸(87.9%)です。一戸建てのうち腐朽・破損があるものは1,670戸(18.0%)です。賃貸用の空き家3,880戸のうち、長屋建・共同住宅等は3,540戸(91.2%)です。

その他の空き家のうち一戸建
9,290戸(87.9%)
そのうち腐朽・破損あり
1,670戸(18.0%)
賃貸用の空き家のうち長屋建・共同住宅等
3,540戸(91.2%)

建て方は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。

尾道市の空き家を処分するには

尾道市の空き家15,260戸のうち、売却用として出ているのは340戸(2.2%)だけで、賃貸にも売却にも出ていない家が10,570戸(69.3%)あります。処分に悩む家の多くは、まだ売り出されていない状態です。処分の方法は、建物ごと売る方法と、解体して土地として売る方法が中心で、建物ごと売るなら、買い手を探す仲介のほかに、不動産会社が直接買い取る買取もあります。買取は仲介より価格が下がりやすい反面、買い手を待たずに話を進められるため、築年数の古い家や荷物の残る家の選択肢になります。

売却の手順の全体は相続不動産の売却の流れにまとめています。

腐朽・破損がある空き家

尾道市の空き家15,260戸のうち、腐朽・破損があるものは2,560戸で、空き家全体の16.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。

腐朽・破損あり
2,560戸
空き家数に占める割合
16.8%

16.8%で傷みが確認されています。傷んだ空き家は実数で2,560戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。総住宅数に対しては3.7%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。

名義が親のままでも相談できるのか — 相続した家の査定で何を聞かれるか売れないのは値段のせいではないかもしれない — 再建築不可・共有持分・事故物件の出口

尾道市の空き家率の推移(2008〜2023年)

尾道市の空き家率は2008年の17.3%から 2023年には21.9%へ、 15年間で+4.6ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、広島県全体は+1.2ポイント動いています。

4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。広島県全体(+1.2ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。21.9%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。

10% 13.8% 17.5% 21.3% 25% 2008201320182023
尾道市 広島県平均 全国平均
調査年空き家率空き家数総住宅数前回調査比全国平均との差
2008年 17.3% 11,980戸 69,210戸 — +4.2ポイント
2013年 18.2% 12,590戸 69,230戸 +0.9ポイント +4.7ポイント
2018年 20.6% 14,320戸 69,510戸 +2.4ポイント +7.0ポイント
2023年 21.9% 15,260戸 69,650戸 +1.3ポイント +8.1ポイント

住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。

尾道市の人口の見通し

尾道市の人口は、2026年の124,410人から2050年には87,875人(2026年比 −29.4%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。

尾道市の将来推計人口(2040年・2050年)と人口推移を見る

全国・広島県内での位置づけ

尾道市の空き家率は21.9%で、全国平均の13.8%より 8.1ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると145位(高いほうから約14%の位置)で、低い順では915位にあたります。

広島県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で9位です。 広島県全体の空き家率は15.8%で、尾道市はこれより6.1ポイント高くなっています。 広島県で空き家率が最も高いのは江田島市(31.2%)、最も低いのは海田町(10.9%)です。

高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。広島県内では9位で、上位半分に位置します。全国平均を8.1ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。21.9%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。住宅5戸に1戸が空き家という、かなり高い密度です。2050年の推計人口は2026年比−29.4%で、住宅の需要そのものが縮んでいきます。

15,260戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。10,570戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ群馬県桐生市(21.9%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。

尾道市で空き家を所有している場合にできること

空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。

令和5年12月13日に施行された改正空家法では、放置すれば特定空家になるおそれのある「管理不全空家」として市区町村長から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(1/6等に減額)が解除されます(国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」概要)。

相続した家を売るときは、「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」で、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる場合があります(令和6年1月1日以後の売却で、家と敷地を相続した相続人が3人以上なら2,000万円まで)。 主な要件は、昭和56年5月31日以前に建築された家であること、売る時点で家屋が一定の耐震基準を満たしているか家屋を取り壊してから敷地を売ること(売った年の翌年2月15日までに耐震基準を満たすか取り壊した場合を含む)、相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、売却代金が1億円以下であることなどです。 対象は令和9年12月31日までの売却で、このほかにも要件があります。要件の全文は国税庁 タックスアンサー No.3306で確認してください。

行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。行き先未定がほかの区分を大きく上回る環境では、買い手・借り手の側に強い選択権があります。人口が明確に減る地域では、決断が遅れるほど買い手・借り手の母数は細っていきます。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。

尾道市の空き家を解体するとき、補助金は出ますか

尾道市には、空き家の解体に使える補助制度があります。補助率は2/3、上限は60万円です。受付状況や予算は年度ごとに変わります。

制度名
特定空家等及び不良空き家除却支援事業
補助率
2/3
上限
60万円
対象
特定空家等または不良空き家の認定を受けたもの

公式ページの出典と確認日は、広島県の一覧ページに載せています。

広島県の空き家解体補助金の一覧

空き家をどうするか、状況に合わせて選ぶ

したいこと窓口特徴
売る ラクウル 尾道市の家の買取額を聞く 査定への立ち会いは不要で、室内に物が残った家も相談できる。無料の調査のうえ買取査定金額を出してもらえる家の売却を考えている方が対象。開いた画面の上にある「メール相談」から申し込めます(入力は名前・電話・メール・物件の種別・都道府県・市区町村の6つ)。申込後に電話かメールで物件確認があります
壊して土地で売る 解体工事比較ナビ 解体費用を比べる 条件に合う業者3〜4社に絞って見積もり入力は名前・電話番号・住所の3つ。紹介された業者が現地を見て見積もります(立ち会い無しも希望できます)。費用はかかりません。徳島県・高知県は対象外です。
片付ける 不用品回収比較センター 処分費を比較 最大5社から見積り・会員登録不要・業者との連絡はメール完結会員登録は不要です。不用品回収のほか、空き家の片付け・遺品整理・生前整理・ゴミ屋敷清掃も選べます。
どうするか決める 空き家の窓口 解決プランを聞く 売却・買取も活用・賃貸もまとめて提案、査定・相談はすべて無料、遠方の空き家も相談できる現地に行けない遠方の空き家・実家の相談も受け付けています。
築40年でも値段が付くのか — 空き家買取で断られる条件・断られない条件名義が親のままの家に、登記の期限はあるのか — 相続登記の3年ルールと最大10万円の過料家財が残ったままの家、片付けは誰に頼んでいくらかかるのか — 遺品整理業者・不用品回収・粗大ごみの違い売るか貸すか残すか決めきれない家、何を比べれば決まるのか — 譲渡所得税・管理の手間・固定資産税の比べ方 一括見積もりで電話は何社から来るのか — 3〜4社に絞る仕組みと、申込後の流れ 相続した家に人が住むなら — 資料請求で何が届くか、そのあと電話は来るか

出典

総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計

統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421

腐朽・破損あり・建て方別の空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631

調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・広島県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。

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