熱海市の空き家率(2023年)
53.4%
空き家 21,080戸 / 総住宅数 39,510戸
静岡県熱海市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で53.4%です。 空き家数は21,080戸、総住宅数は39,510戸です。
総務省の区分による熱海市の空き家21,080戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
熱海市の空き家21,080戸には、別荘やたまに寝泊まりするための住宅(二次的住宅)が11,730戸、全体の55.6%含まれています。所有者が意図して空けている住宅なので、この割合が高い地域の空き家率をそのまま管理放棄の多さとして読むと、実態から離れます。別荘やセカンドハウスの比重は全国平均よりはっきり高く、居住目的以外の住宅が空き家数を押し上げています。空き家の22.3%が賃貸用の空室で、賃貸の需給も数字に混じります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の19.0%で、内訳の主役はほかの区分です。空き家の戸数としては、全国的にも突出した水準にあります。
熱海市の、売りにも貸しにも出ていない空き家(その他の空き家)4,000戸のうち、一戸建ては2,280戸(57.0%)です。一戸建てのうち腐朽・破損があるものは830戸(36.4%)です。賃貸用の空き家4,710戸のうち、長屋建・共同住宅等は4,620戸(98.1%)です。
建て方は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
熱海市の空き家21,080戸のうち、腐朽・破損があるものは1,670戸で、空き家全体の7.9%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
腐朽・破損が確認された住宅は1割未満で、全国的には少ないほうです。傷んだ空き家は実数で1,670戸あり、住宅ストックの更新そのものが論点になります。総住宅数に対しては4.2%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
熱海市の空き家率は2008年の47.3%から 2023年には53.4%へ、 15年間で+6.1ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、静岡県全体は+2.5ポイント動いています。
4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。静岡県全体(+2.5ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。別荘等を多く含むため、率の動きには保養目的の住宅の増減も混じります。53.4%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。
| 調査年 | 空き家率 | 空き家数 | 総住宅数 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008年 | 47.3% | 17,030戸 | 36,000戸 | — | +34.2ポイント |
| 2013年 | 50.7% | 19,290戸 | 38,040戸 | +3.4ポイント | +37.2ポイント |
| 2018年 | 52.7% | 20,360戸 | 38,630戸 | +2.0ポイント | +39.1ポイント |
| 2023年 | 53.4% | 21,080戸 | 39,510戸 | +0.7ポイント | +39.6ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
熱海市の人口は、2026年の32,757人から2050年には20,578人(2026年比 −37.2%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
熱海市の空き家率は53.4%で、全国平均の13.8%より 39.6ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると3位(高いほうから約0%の位置)で、低い順では1057位にあたります。
静岡県内では、29市区町村のうち空き家率が高い順で1位です。 静岡県全体の空き家率は16.7%で、熱海市はこれより36.7ポイント高くなっています。 静岡県で空き家率が最も高いのは熱海市(53.4%)、最も低いのは藤枝市(9.9%)です。
熱海市の空き家率は、全国1,059市区町村のうち高いほうから1割以内に入ります。静岡県のなかでは最も空き家率が高い自治体です。全国平均を39.6ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。53.4%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。53.4%は、住宅の半分以上が空き家として数えられる、全国でも例外的な水準です。2050年の推計人口は2026年比−37.2%で、住宅の需要は明確に細っていきます。
建物の傷みが少ない地域なので、状態のよい家は比較的評価されやすいといえます。21,080戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。流通している住宅は25.3%にとどまり、動いていない住宅が多数を占めます。二次的住宅の比重が高い地域では、人口の見通しと空き家率の関係は他の地域ほど直結しません。別荘地としての需要が続くかどうかが住宅の行き先を左右します。空き家率がほぼ同じ山梨県北杜市(46.1%)も別荘等の二次的住宅が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
令和5年12月13日に施行された改正空家法では、放置すれば特定空家になるおそれのある「管理不全空家」として市区町村長から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(1/6等に減額)が解除されます(国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」概要)。
相続した家を売るときは、「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」で、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる場合があります(令和6年1月1日以後の売却で、家と敷地を相続した相続人が3人以上なら2,000万円まで)。 主な要件は、昭和56年5月31日以前に建築された家であること、売る時点で家屋が一定の耐震基準を満たしているか家屋を取り壊してから敷地を売ること(売った年の翌年2月15日までに耐震基準を満たすか取り壊した場合を含む)、相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、売却代金が1億円以下であることなどです。 対象は令和9年12月31日までの売却で、このほかにも要件があります。要件の全文は国税庁 タックスアンサー No.3306で確認してください。
別荘等が多い地域では、通年利用を前提にした買い手だけでなく、保養目的の需要も視野に入ります。行き先未定の住宅が少ない地域では、売る・貸すの判断そのものは比較的つけやすいといえます。建物の傷みが少ない地域なので、現状のまま貸す・売る選択も取りやすいといえます。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。これだけの減少が前提なら、早めに方針を固めたほうが選択肢は広く残ります。
空き家をどうするか、状況に合わせて選ぶ
| したいこと | 窓口 | 特徴 |
|---|---|---|
| 売る | ラクウル 熱海市の物件の買取額を聞く | マンションの別荘や、荷物が残ったままの物件でも相談でき、無料の調査のうえ買取査定金額を出してもらえる家の売却を考えている方が対象。開いた画面の上にある「メール相談」から申し込めます(入力は名前・電話・メール・物件の種別・都道府県・市区町村の6つ)。申込後に電話かメールで物件確認があります |
| 壊して土地で売る | 解体工事比較ナビ 解体費用を比べる | 条件に合う業者3〜4社に絞って見積もり入力は名前・電話番号・住所の3つ。紹介された業者が現地を見て見積もります(立ち会い無しも希望できます)。費用はかかりません。徳島県・高知県は対象外です。 |
| 片付ける | 遺品整理のコンシェルジュ 費用を比べる | 条件に合う業者3社を紹介・一括見積もりは無料・見積もり段階ならキャンセル可 |
| どうするか決める | 空き家の窓口 解決プランを聞く | 売却・買取も活用・賃貸もまとめて提案、査定・相談はすべて無料、遠方の空き家も相談できる現地に行けない遠方の空き家・実家の相談も受け付けています。 |
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり・建て方別の空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・静岡県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。