下関市の空き家率(2023年)
19.1%
空き家 26,490戸 / 総住宅数 138,660戸
山口県下関市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で19.1%です。 空き家数は26,490戸、総住宅数は138,660戸です。
総務省の区分による下関市の空き家26,490戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
下関市の空き家26,490戸の内訳では「その他の空き家」が15,150戸(57.2%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。空き家の38.1%が賃貸用の空室で、入居者を募集している住宅が一定数あります。保養目的の住宅は0.8%で、無視できる範囲です。総住宅数は138,660戸で、空き家率1ポイントは1,387戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
下関市の、売りにも貸しにも出ていない空き家(その他の空き家)15,150戸のうち、一戸建ては11,990戸(79.1%)です。一戸建てのうち腐朽・破損があるものは2,930戸(24.4%)です。賃貸用の空き家10,100戸のうち、長屋建・共同住宅等は9,640戸(95.4%)です。
建て方は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
下関市の空き家26,490戸のうち、腐朽・破損があるものは6,290戸で、空き家全体の23.7%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
23.7%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。傷んだ空き家は実数で6,290戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。総住宅数に対しては4.5%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
下関市の空き家率は2008年の15.5%から 2023年には19.1%へ、 15年間で+3.6ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、山口県全体は+4.3ポイント動いています。
4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。2008年と比べた変化は+3.6ポイントで、住宅ストックの余り方が明らかに変わっています。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。19.1%になると、住宅ストックの余剰が意識される段階に入ります。
| 調査年 | 空き家率 | 空き家数 | 総住宅数 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008年 | 15.5% | 21,700戸 | 140,220戸 | — | +2.4ポイント |
| 2013年 | 16.4% | 22,830戸 | 139,560戸 | +0.9ポイント | +2.9ポイント |
| 2018年 | 18.5% | 26,230戸 | 141,430戸 | +2.1ポイント | +4.9ポイント |
| 2023年 | 19.1% | 26,490戸 | 138,660戸 | +0.6ポイント | +5.3ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
下関市の人口は、2026年の239,655人から2050年には164,753人(2026年比 −31.3%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
下関市の空き家率は19.1%で、全国平均の13.8%より 5.3ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると251位(高いほうから約24%の位置)で、低い順では809位にあたります。
山口県内では、13市区町村のうち空き家率が高い順で8位です。 山口県全体の空き家率は19.4%で、下関市はこれより0.3ポイント低くなっています。 山口県で空き家率が最も高いのは柳井市(26.6%)、最も低いのは光市(13.1%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。山口県内の順位は下位半分にあたり、目立つ水準ではありません。全国平均を5.3ポイント引き離しており、誤差の範囲では説明できない差です。19.1%では住宅は選ばれる側になり、条件の悪い物件は動きにくくなります。住宅5戸に1戸に近い割合で空き家が存在します。2050年の推計人口は2026年比−31.3%で、住宅の需要そのものが縮んでいきます。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。26,490戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。15,150戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ北海道釧路市(19.1%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
令和5年12月13日に施行された改正空家法では、放置すれば特定空家になるおそれのある「管理不全空家」として市区町村長から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(1/6等に減額)が解除されます(国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」概要)。
相続した家を売るときは、「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」で、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる場合があります(令和6年1月1日以後の売却で、家と敷地を相続した相続人が3人以上なら2,000万円まで)。 主な要件は、昭和56年5月31日以前に建築された家であること、売る時点で家屋が一定の耐震基準を満たしているか家屋を取り壊してから敷地を売ること(売った年の翌年2月15日までに耐震基準を満たすか取り壊した場合を含む)、相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、売却代金が1億円以下であることなどです。 対象は令和9年12月31日までの売却で、このほかにも要件があります。要件の全文は国税庁 タックスアンサー No.3306で確認してください。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。この水準の地域では、条件面で譲れる範囲を先に決めておくと話が進みます。人口が明確に減る地域では、決断が遅れるほど買い手・借り手の母数は細っていきます。
空き家をどうするか、状況に合わせて選ぶ
| したいこと | 窓口 | 特徴 |
|---|---|---|
| 売る | ラクウル 下関市の家の買取額を聞く | 権利証や関係書類をなくした家でも、相続前でも相談できる。無料の調査のうえ買取査定金額を出してもらえる家の売却を考えている方が対象。開いた画面の上にある「メール相談」から申し込めます(入力は名前・電話・メール・物件の種別・都道府県・市区町村の6つ)。申込後に電話かメールで物件確認があります |
| 壊して土地で売る | 解体工事比較ナビ 解体費用を比べる | 条件に合う業者3〜4社に絞って見積もり入力は名前・電話番号・住所の3つ。紹介された業者が現地を見て見積もります(立ち会い無しも希望できます)。費用はかかりません。徳島県・高知県は対象外です。 |
| 片付ける | 不用品回収比較センター 処分費を比較 | 最大5社から見積り・会員登録不要・業者との連絡はメール完結会員登録は不要です。不用品回収のほか、空き家の片付け・遺品整理・生前整理・ゴミ屋敷清掃も選べます。 |
| どうするか決める | 空き家の窓口 解決プランを聞く | 売却・買取も活用・賃貸もまとめて提案、査定・相談はすべて無料、遠方の空き家も相談できる現地に行けない遠方の空き家・実家の相談も受け付けています。 |
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり・建て方別の空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・山口県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。